不動産売却時における司法書士の重要な役割を解説
不動産売却では、売主から買主へ名義変更するため法務局に対して「登記」の手続きを司法書士が代行するケースが多いです。知識が必要になりますが、個人で行うこともできる手続きです。しかし不動産売却には司法書士に任せる役割や必要性があります。
今回は司法書士の役割や必要性について解説をいたします。
〈司法書士〉
司法書士とは、専門的な法律の知識に基づき、登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする国家資格です。また、法務大臣から認定を受けて簡易裁判所における民事訴訟などにおいて当事者を代理する業務も行います。
1. 不動産売却時の役割
司法書士は「所有権移転登記・抵当権の抹消」など、重要な手続きを代行してくれます。
不動産の売却は、売主と買主の間で売買契約を結び、売買契約書を元に引き渡し期日までに代金を授受することで行います。
しかし、両者の間で代金をやり取りしただけでは、法律上の所有権は売主に残ったままとなります。
不動産を購入した買主が、第三者に対しても所有権を主張するには、登記簿に記録された不動産の名義を変更しなければなりません。この手続きを「所有権移転登記」といいます。
2. 司法書士の必要性
登記申請を行うこと自体には資格は不要となりますが、司法書士だけは登記の手続きを業務として代行することが法律で認められている限られた資格者です。
個人で登記申請は行なえますが、登記権利者と登記義務者の共同申請が原則(共同申請主義)となります。
つまり、所有権移転登記に関して、本来は売主と買主が共同で申請するものなのですが、他人同士が一緒に書類を作成して法務局に赴いて申請するのは難しく、手間もかかります。
代行を受け持った司法書士は売主・買主双方の本人確認をするという役割も担っており、売主がなりすました別人だった場合、買主は代金を支払ったにもかかわらず不動産の所有権を得られないという事態に陥ってしまいます。
リスクを回避するためにも、第三者による本人確認は欠かせません。
準備しなければならない書類の数も多くあり、少しでも不備があるとやり直しになってしまうため、かかる時間や手間を考えると司法書士に代行を依頼した方が負担が少なくなるケースが多いです。
通常、不動産会社を経由して売却を進める場合は取引実績があり信頼のおける司法書士を紹介してもらえるケースが多いです。円滑な売却を進めるためにも、所有権移転登記の申請は司法書士に依頼することがベターとなります。
代表取締役 鈴木 世輝
埼玉不動産売却査定相談室/セリマザイタク(カ
埼玉不動産売却査定相談室
住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和1-16-7 オガワビル2F C号室
電話番号:048-813-7235
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