縄伸び・縄縮みとは?公簿と現況の相違

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土地取引の際に改めて実測した土地の面積が、登記簿に記載されたものより小さいことを縄縮み、大きいことを縄伸びといいます。

縄縮みや縄伸びは明治時代に実施された地租改正によって全国で測量が行われましたが、当時の測量技術が未熟であったり、税負担を逃れるために過小に申告(縄伸び)又は地主が小作人から使用量を多く取るため過大に申告(縄縮み)したことが原因となります。

〈縄伸び〉
縄伸びとは、実際の土地の面積が登記簿に記載されている面積よりも大きい場合を指します。

この場合、以下のリスクがあります。

1.境界紛争 : 隣接する土地の所有者との間で、境界線をめぐる紛争が発生する可能性があります。

2.税務問題 : 登記簿に基づく固定資産税が実際の面積に基づく税額と一致しないため、後で追加の税金が課されることがあります。

3.売買価格の影響 : 登記簿の面積に基づいて売買契約を結んだ場合、実際の面積が大きいことで価格が適正でないと主張されるリスクがあります。

〈縄縮み〉
縄縮みとは、実際の土地の面積が登記簿に記載されている面積よりも小さい場合を指します。

この場合のリスクは次の通りです。

1.資産価値の低下 : 実際の面積が小さいと、土地の価値が予想よりも低くなる可能性があります。

2.境界紛争: 隣接地との境界が正確でない場合、トラブルが発生することがあります。

3.補償問題 : 売買契約後に縄縮みが判明した場合、買主から補償を求められる可能性があります。

〈公簿と現況の相違〉
公簿とは、登記簿に記載されている情報を指し、現況とは実際の土地の状態を指します。

この二つが異なる場合、以下のような問題が発生します。

1.測量の誤差 : 昔の測量技術と現在の測量技術の違いにより、登記簿の面積が現況と異なることがあります。

2.土地の利用変更 : 道路拡張や河川の変更などで、実際の土地の境界が変わることがあります。

3.登記の更新不足 : 実際の利用状況が変更されても、登記簿が更新されていないことが多々あります。

〈対策〉

1.正確な測量 : 不動産取引の前に専門家による詳細な測量を実施することが重要です。

2.登記の更新 : 実際の状況に合わせて登記簿を更新する手続きを行うこと。

3.法律相談 : 境界紛争や補償問題が発生した場合、専門の弁護士や不動産会社に相談することが推奨されます。

縄伸びや縄縮みの問題は、不動産取引において重要なリスク管理要素です。これらの問題を事前に把握し、適切に対処することでトラブルを未然に防ぐことが可能です。

埼玉不動産売却査定相談室/セリマザイタク(カ

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